サバイバル状態でココロが折れる前に感じておきたい自己効力感とスー族の伝統。

気がついたら沖に流されていた。

砂漠に迷い込んでしまった。

そういうサバイバルな状態が意外と好きです。

サバイバル状態で「次はどこに進めばよいのか」「何をするのがベストか」

そんな場面を想像しただけで記事を書いているいま、アドレナリンがではじめています。

(バ〇なのかな…)

 

今日はそんなサバイバル状態でも役に立つ「自己効力感」について過去の記憶を交えながらすこし書いていきましょう。

 

 

私が幼少のころの話です。幼稚園上がる前くらいでしたか。

家族で海に行ったのですが、兄弟だけで海に入ってしばらく遊んでいるうちに、
気がついたら離岸流で沖に流されていました。
(子供のころの話なので、そんなに遠くまで流されてはいないと思うのですが)

うきわにつかまってぷかぷかして沖に向かって進みつつ、
最初はつま先をのばせば海底に届いていたのが、
ふとした拍子にまったく届かないことに気づき、
砂浜側を見るとそれまで近くに見えていた人々や海の家がすごく遠くに見えた瞬間、
頭の中の血がサーっと引いていったのを覚えています。

砂浜に向かって必死に足かきしても全く進まず、
疲れて足を動かすのをとめるとすぐに沖に流され無力感を感じます。

いくらがんばっても徐々に流されて「まったく歯が立たない」現実に対し、
まだ幼い私は恐怖と絶望感でいっぱいでした。

(しばらくして砂浜できづいた父に助けられました)

 

 

このブログでもよくアナウンス記事にする「オートルート」。

2015年夏に初参戦、オートルート・ドロミテに出場しました。
スイスのジュネーブ、レマン湖のほとりからスタートしてヴェニスまで7日間で走る総距離893km。
累積標高差は23,500m+のエンデュランス系のアマチュアサイクルレースです。

 

初日ステージ1は「マラソンステージ」と呼ばれるロングコースでした。
レマン湖からクランスモンタナまでの走行距離164km。累積標高差は3500m+。

主な峠は5つ。
Col de Cou (1116m)Col du Terramont (1096)Col du Grand Taillet (1041m)Pas de Morgins (1369m)
ラストはCrans Montanaまでの標高1500m地点まで20㎞のロングクライムでした。

数ヶ月前にトライアスロンのロングディスタンス(バイク約180km)をクリアしていたのと、
「それなりに」トレーニングも実施し「登り要素もあるが、まあ大丈夫だろう」
タカを括っていました。

というよりは「獲得標高1日3000~4000mの世界が想像しきれず、練習にほぼ反映できずにいた」ので、
自分自身を無理やり納得させていた、というのが正解です。

 

この年のフランスの夏は灼熱状態でした。
もともと地中海性気候で一般的に夏の日中は気温が高くなりがちで、
この年は特に暑かったように思います。(現地のニュースでも取り上げられていました)
体力消耗がはげしく、コース途中の噴水や川で水浴びしながら、熱中症の危険を感じながらのレース。

足を痙攣させつつ、だましだましなんとか4つの峠をクリアしたものの最終登りの手前、
リフレッシュメントポイント(補給地点)で既にレース続行は難しい予感(無力感)がしていました。
このエイドが最終の関門でもあり、標高1500mにあるゴール地点、
クランスモンタナまでの20㎞ロングクライムで残された時間は2時間を切っています。

ゆっくりでも進めばなんとか・・と思いながら登りに入ったのですが、
暑さと急勾配が何度も心を折りにきます。

 

頭の中がぼーっとし、息切れ・動悸がいつも以上に激しく、目の前が少し暗くなり、
坂のつづら折り地点でなんども自転車を降りて休憩しないとまったく進むことができません。
自分は進めないのにゴール締切時間だけは刻々と近づいていくもどかしさ。
残り時間とペース計算をしようとしても計算がうまくできず、絶望感しか感じません。

次のつづら折りでまた休もう、と思い自転車を降りたところで急に眠気おそわれ
「少し寝よう」今思えばよくわからない判断をして自転車をたおし横になりました。

 

しばらくして気づくと、通りかかったトラックの運転手の方に助けられ、
エイドに待機していた救護班に回収されていました。
レースリタイアはウルトラマラソン、トライアスロン含めて初体験でした。

 

Dolomites_2015
©Haute Route

 

 

「自己効力感(self-efficacy)」という感覚があります。

カナダ人の心理学者で「社会的学習理論」でも知られるアルバート・バンデューラさんが1990年代に提唱した理論です。

簡単に言えばある環境下で「力が発揮できている」「必要なことを遂行できている」と感じる自分自身の感覚・認知のこと。

「目標」に対して自分が必要な行動を実施できている場合、一種の安心感があり、
周囲にまどわされず、集中して進んでいくことができます。
(個人的な感覚ではゾーンを維持するきっかけ・要素のひとつ)

一方で「まったく歯が立たない」と感じているなど、自分で対処できていない=コントロールできていないと認知した場合、
様々な外的要因に影響を受けやすい状態となり、自身で勝手に壁や限界を設定してしまいます。
こうなると目標達成は遠のき、失敗や事故の確率が高くなります。

ポイントは他人の評価や承認ではなく、自分自身の評価軸のみで自己効力を感じ、維持するための適切な目標管理をしていくこと。

逆U字曲線

 

ネイティブアメリカンのスー族にはこのような考え方があります。

「この世に生きるものに一番大事なことはFAITH=信頼である」

・(相手を) 信頼する 「FAITH」
・(相手を) 受け容れる「ACCEPT」
・(お互いに)示しあう 「COMMUNICATION」
・(相手と) 分かち合う「SHARING」
・(お互いに)共感する 「SYMPATHY」

 

これは部族を維持する過程で生まれた「伝統」「考え方」だと思いますが、
自分自身とのコミュニケーションでも活用できそうです。

・(自分を)信頼する 「SELF FAITH」
・(自分を)受け容れる「SELF ACCEPT」
・(自己で)示しあう 「SELF COMMUNICATION」
・(自分と)分かち合う「SELF SHARING」
・(自分に)共感する 「SELF SYMPATHY」

 

自分自身を信頼すること。
自分の日々の努力を「適切に」受け容れ、
日々の目標と努力(進捗)を明確に意識し、
自己対話の中で「自分自身で」分かち合えるようにしておく。

自己効力感と共に、自分自身に対して信頼・共感できると良いですね。

 

 

一年を振り返るのに年末年始のよいタイミングですね。

10年後の目標、5年後の目標、3年後、来年の目標。

さて、今日、明日はなにをしましょうか。

 

※  ※  ※

 

自己効力感を維持して進むために必要な「忍耐力」「闘争心」「自己実現意欲」「勝利意欲」

自己対話やゾーンに入るために欠かせない「精神の安定・集中」

目標に向かっていくために大切な「自信」「決断力」「予測力」「判断力」。

 

これらを52の質問で可視化し個別アドバイスする「心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)結果に基づいたメンタルトレーニングサポート

 

第二期募集は12/21(金)7:30正式エントリー開始しました。※募集終了

残枠男性2名、女性1名です。

以上、「サバイバル状態でココロが折れる前に感じておきたい自己効力感とスー族の伝統。」でした。

 

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