恐怖と心配にIFをつけたらロビン・ウィリアムズとアインシュタインの言葉が時間軸とつながって腑に落ちた話。

「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである」

 

今を生きる、とういう映画がありました。
御覧になった方いらっしゃいますか?

 

1989年の映画で原題は「Dead Poets Society」。
全寮制のエリート男子校に型破りな英語教師(ロビン・ウィリアムズ)が赴任し、
生徒たちに教科書を破り捨てるよう指示し、
心の声に耳を澄ませ、湧き出る言葉を紡ぎ、
いまこの瞬間を生きる事が大切だと説きます。

 

ある日の授業で自ら机の上に立ち、視点を変えることの大切さを語ります。
当初は戸惑っていた生徒たちも次第に感化され、
規則や他者の期待に縛られない生き方を模索し始める、というストーリーでした。
この教師が同校の卒業生、というのもポイントでしたよね。

 

劇中にも何度も登場する「Carpe Diem」という言葉。
古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場していたようです。

「Carpe」は「(花などを)摘む」を意味する「carpo」で、
命令形で「Carpe」、「Diem」は「dies=日」の名詞の目的格。

すなわち「一日の花を摘め」「一日を摘め」。
詩人ホラティウスは「Carpe diem quam minimum credula postero」
「明日のことはできるだけ信用せず、その日の花を摘め」とし、
神が与える死はいつ訪れるかわからない。

それを知ることに今を費やすよりも、どのような結末でも受け容れ、
今を楽しく、有効に使う方が賢明である、と詩っています。

 

「今この瞬間を楽しめ」

 

 

アインシュタインの言葉で、
「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである」

 

人間の脳はどうやら今にとどまることが苦手のようです。

 

恐怖と心配。

「恐怖」とは明確に対象がある「モノ」「事実」に対して感じることであり、
その対象を取り除くためのアプローチがしやすい。

「心配」は将来の不透明感や、漠然とした事象に対して感じることで対象がぼやけているために対応がしづらい。
心配には全て「IF」がついていると思うとわかりやすい。
「IF:悪いことが起きる」「IF:失敗する」とでも言えるでしょうか。

「IF=心配」は連想ゲームで将来の悪い出来事をイメージし、連鎖させてしまう傾向があります。
そして将来だけではなく「今感じている心配・不安な状態」から自分を守るために過去に遡及し、
「過去の失敗」「過去の悪い出来事」を活用し、
今何もしない・何も疑問を持たない状況に自ら持っていきがちですよね。
自分を守るためにこんなことをしているって、意外とココロあたりありませんか。

 

今の我々に根付くDNAはその昔、ヒトが獣を狩って生きていた狩猟時代に生き残ったDNAの名残という話があります。
恐怖や心配を感じずに我先に、と獲物や敵に勇敢に立ち向かっていったDNAは生き残ることができなかった。
おびえて狩りにでなかった、隠れて生き残ったDNA、我々はその子孫だという説があります。
とてもイメージしやすいですよね。

 

過去の狩りの失敗を分析し、失敗のままではなく次の成功への材料として利用する。
今後同様な狩りの場面では失敗せずに、素早く動けるように準備しておく。

 

何も疑問を持たずにいると今にとどまることは難しい。
漠然とした心配で放置していると今を消費してしまう。

なかなかうまくいきませんね。

 

 

メンタルトレーニングでは、このような解釈をします。

いつも使う、この図です。

逆U字曲線

横軸を「緊張・興奮度」→「時間軸」とし、

横軸「低い」「最適」「高い」→「過去」「現在」「未来」と読み替えてみましょう。
(今回は作図が締切に間に合わず、、)

ゾーンにとどまる=今にとどまる(今を楽しむ)と解釈するとイメージがしやすいですよね。
(時間軸を加えた3Dの逆U字曲線を作成してちかいうち記事にしてみます。とてもおもしろそうです)

 

 

大事な場面やレース・試合直前にゾーンに入るルーチンを実施する場合、
自分が今、どの状態になっているかをまず感じ、理解する必要があります。

一般的にはリラクゼーション法でリラックス→サイキングアップ法でゾーンの位置まで高めていく。

 

ソロの競技であっても他の選手と多少の接触の場面もあるでしょう。
様々な外的要因に左右されて「IF=心配」、自身の内部から崩壊の連鎖を起こさないように試合中も練習と同じ動作を心がける。
ビジネスの場面では同様に、これまでの準備を当日、適切に実施していく。

対戦する競技であれば、相手選手へのリスペクトを心がける。
相手を見下したり、必要以上に強いと感じて外からの要因で自分の位置を認識するのではなく、
自分のこれまでの練習で学んできた動き、100%の力を出し切った後についてくる勝敗・結果、
今の瞬間を味わえる中庸の心の持ちように意識を集中させる。

 

これらを少し違う視点で見ている自分をイメージしていく。
あたかも自分がそのシーンを演じているかのように。
その瞬間を自分が楽しく見ている、という感覚がよさそうです。

 

 

「臆病者は目を閉じて矢を射る。」-ネイティブアメリカン・オクラホマ族の言葉

 

 

アップルのiPad Airの発売当時にTVで流れていたCMをYouTubeで発見しました。
2014年の1月のもの。

美しい映像と「今を生きる」の詩がロビン・ウィリアムズの朗読とともに流れます。
懐かしいですね。

 

この記事を書いた人→Shinya

※  ※  ※

 

新年を自分のペースでしっかりと進んでいく「自信」「決断力」「予測力」「判断力」

自己決定を繰り返す「忍耐力」「闘争心」「自己実現意欲」「勝利意欲」

過去と未来に囚われず今にとどまるための「精神の安定・集中」。

 

これらを52の質問で可視化し個別アドバイスする
心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)結果に基づいたメンタルトレーニングサポート」、第3期は2019年1月下旬申込開始予定です。

募集記事が公開されます。過去募集記事はこちら

 

以上、「恐怖と心配にIFをつけたらロビン・ウィリアムズとアインシュタインの言葉が時間軸とつながって腑に落ちた話。」でした。

 

 

SNSでも情報発信中です。

インスタグラム(写真を見たい方に)

フェイスブックページ(記事をフォローしたい方に)