死の山モン・ヴァントゥとサイクリング拠点に便利なベドアンへのアクセス : オートルート・バントゥ2018

オートルート・バントゥ(Haute Route Ventoux)に出場することになりました。

今まで7日間のレースばかりでしたが、今回はじめて3日間のステージです。

9月上旬に事務局よりオファーをいただき、急遽のエントリーです。

せっかくなのでモンバントゥについての情報を少し記しておきたいと思います。

※実は昨年レース後に上りに行きました

【モン・ヴァントゥについて(そしてワイン)】

3日間走るモンバントゥ(Mont Ventoux)のある麓の町ベドアン(Bedoin)はフランス南東部、
地中海沿いのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏とよばれる
6つの県のなかのひとつ、ヴォクリューズ県の北部にあります。

ヴォクリューズ県の面積は3,500平方kmほど。
日本だと埼玉県よりすこし小さく、鳥取県よりやや大きいくらいでしょうか。
人口は55万人ほどで東京の杉並区、板橋区とほぼ同じ。

温暖な地中海性気候で、日照時間も長め。
モン・ヴァントゥから吹き下ろす冷たい風で日中と夜の気温差が大きくときに20℃近くあり、ワインの生産も盛ん。
シャトー・ペスキエドメーヌ・ド・フォンドレッシュなどが人気のシャトーのようです。
紀元前30年ころからワインの生産がはじまり、フランスで最も古いぶどう畑のひとつなんだとか。

14世紀にはベドアンから40kmほど南西に位置するアビニョン(Avignon)にはローマ法王の居住地、教皇庁がありました。
法王の食卓にバントゥーの厳しい気候で生産されたワインは欠かせない存在だったようです。

※ヴァントゥーワインに関してはこちらのサイトがとてもわかりやすいのでオススメです。

※アビニョン北西のセーヌ川からすこし入ったところにあるワイナリー「Cave des Vignerons de Tavel & Lirac

 

【モン・ヴァントゥへのアクセス】

モンバントゥを楽しむのなら、ベドアン(Bedoin)に宿を構えるのが良いでしょう。

日本からのアクセスはパリ経由でマルセイユ・プロバンス空港からアビニョン(Avignon)に移動。
そこからモンバントゥのふもとにあるベドアンへ。

ベドアンには乗り入れる公共交通機関がこれといってないため、

1:空港からタクシーで直接ベドアン入り(走行距離は有料道路使用で約100km、所要時間70~80分)する方法がひとつ。
Uberで見積もると166~222ユーロ(価格は記事執筆当時)。

2:ふたつめは空港シャトルバスでマルセイユ・サン・シャルル駅(30分)を経由し、
電車(SNCF)でアビニョン・センター駅まで(60分、20~40ユーロ)移動。
駅からUberでベドアンまで約40kmほど(40分、60~80ユーロ)。

またはアビニョン・センター駅から電車(SNCF)でカルパントラ駅へ→Uberで移動(30分、20~30ユーロ)。

アビニョン・コモン空港に入るルートもありますが、CDGから発着便が無く、パリ・オルリー空港からのアクセスとなるため日本からのフライトだと少々不便です。

※今回の旅程ではマルセイユ・プロバンス空港からベドアンまでオートルートの専用シャトルバスがあるのでこちらを利用します。
大きい荷物、バイクケースもあるのでとても助かりますね。往復で65ユーロ。

※SNCFローカル線は電車後部に自転車とともに乗れる車両があります。とても便利。

 

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#lovecycling #athletearchitect #avignon #sncf

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【魔の山・死の山】

モンバントゥは「魔の山」、「死の山」と形容され、
標高は1,912m、「プロバンスの巨人(Géant de Provence)」とも呼ばれています。

山頂へ通じるルートは3つ。
今回のオートルート・バントゥ2018では全て網羅されています。

ステージ1はソー(Sault)から登るルート。
ステージ2はマロセーヌ(Malaucène)から登るルート。
ステージ3はベドアン(Bedoin)から登るルート(途中からソーからのルートと同じ)

ソーからのルートで登ると頂上まで1kmのところに石碑があります。
1967年のツール・ド・フランスで英国のトム・シンプソン選手が熱射病の為に命を落としたことと、
頂上付近は草木が生えず、むき出しの石灰岩だけの荒寥とした雰囲気がそう呼ばせる理由なのかもしれません。

2016年には第12ステージでチームスカイのフルーム選手がラストの登り残り1キロ地点でバイクに激突し落車、ランニングで駆け上がったのが記憶に新しいですね。

モンバントゥの特徴はVent(風)の名の通り、「強い風」。

2017年夏、オートルート21日間のレースをベニスで終えてアビニョンに移動し、観光とクールダウンを兼ねてモン・ヴァントゥを登りました。
午後から強風が吹き荒れ、頂上付近で谷側を走るのがとても危険な状態でした(吹き飛ばされて落ちかねない)。

特にフランス・テレコムの電波塔の頂上付近、ラストのつづら折りの場所は周囲に遮るものが何もなく風の影響をモロに受け恐怖を感じました。

しかし、頂上から見渡す景色は絶景です。

また登れることにワクワクしています。

たまに羊の群れに遭遇します。

 

【Haute Route Ventoux 2018】

3日間のステージのコースプロファイルです。

今年からオルタネイティブコースとしてショートコースが設定されました。
※マップのオレンジのラインです。

オートルートは上級者向けの険しいレースというイメージがありますが、
最近は「旅+サイクリング」のニーズもとりこみ、
数年前より7日間のステージレースに3日間のコンパクトなコース設定など
海外サイクリングの需要に応えるべく、様々な施策を進めています。

下記は2018年のHaute Route Ventoux ステージプロファイルです。

 

Stage 1 – Bédoin – Mont Ventoux
113km | 2700m D+

現地時間10/5(金)スタート

 

主な峠

Col des Toris Termes (North Route/from Venasque)

Col de Lagarde (South Route/from D179/D34)

Mont Ventoux (East Route/from Sault)

Haute Route Ventoux_stage1_map
Haute Route Ventoux_stage1_cols

 

 

Stage 2 – Bédoin – Mont Ventoux
133km | 3300m D+

現地時間10/6(土)スタート

主な峠

Col de l’Homme Mort (South-West Route/from Montbrun-les-Bains)

Col des Aires (East Route/from Savoillan)

Mont Ventoux (West Route/from Malaucène)

Haute Route Ventoux_stage2_map

Haute Route Ventoux_stage2_cols

 

Stage 3 – Bédoin – Mont Ventoux (ITT)
21km | 1600m D+

現地時間10/7(日)スタート

主な峠

Mont Ventoux (South Route/from Bédoin)

Haute Route Ventoux_stage3_map

Haute Route Ventoux_stage3_cols

現地レポはまた改めて書いていこうと思います。

 

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